概要
フューチャーセッションズでは、共創を次の段階に進めていくために、私たちが”今”深めたいテーマを設定し、大切な方々をお招きした自主企画セッション「共創総会」を半年に1回のペースで開催しています。
第6回となる今回は、創業15年目の節目に開催された、特別な共創総会です。これまでの共創総会は、「雑居型共創の実験」(#3)、「共創の根源」(#4)、「Mediatorの役割」(#5)など、その時々の問いを持ち寄り、未来を探求する場として積み重ねてきました。
今回のグランドテーマは「共創の温度」。フューチャーセッションズがこれまで多様な組織、個人の方々と共に生み出してきた共創の価値を振り返り、これからの共創のあり方を探索する場として設計されました。
今回はフューチャーセッションズが初めてまとめたインパクトレポートを手がかりに、場に宿る「共創の温度」がどのように生まれ、関係性やプロジェクト、社会の変化へとつながってきたのかを対話すること。そして、共創の温度を「場の外へも伝播させる」ために、参加者とともに次の15年に向けた問いを創り出すこと。これらの問いを軸に、対話が進められました。
さらに当日は、翌6月30日に予定されていたフューチャーセッションズとハーチ株式会社の合併、新社名「Artiql(アーティクル)」への移行を参加者に発表する場にもなりました。
ストーリー
創業15年目の節目に、FSSが初めて「内省の記録」を場の素材にした
平日の昼過ぎ、集まった48名の参加者の各テーブルに、一冊のレポートが置かれました。「FUTURE SESSIONS IMPACT REPORT 2025」。2012年の創業以来、フューチャーセッションズが関わってきた4,500件のセッション、22,438人の参加者という歩みを数字と言葉でまとめた、初めてのインパクトレポートです。
代表の有福は、このレポートをまとめた経緯について、こう語りました。
有福)私たちが、「社会にインパクトを与えたい」という思いで創業してから15年目。実際に私たちは何を達成できたのか、改めて振り返り、本質的なインパクトが生み出せていたのか、客観的に把握する必要があると思ったのが、インパクトレポートを作ろうと思ったきっかけです。そしてその内容が社会の目にさらされる必要があるのではないかと思いました。
過去5回の共創総会は、いずれも「この瞬間、この場にいる人たちで何かをつくる」という現在進行形の探求でした。しかし今回は、14年間の積み重ねを素材として手元に置き、参加者とともに読み解くことから始まりました。
インパクトレポートには、共創総会についてフューチャーセッションズの担当者の正直な言葉も記されています。「そこで生まれた対話や関係性、共創のはじまりは、同じ場にいた人にしか十分には伝わりきっていません。どうやって、その熱量や兆しを場の外にいるメンバーやパートナーとも共有し、次の共創につなげていけるかが、今後の課題だと感じています」。今回の対話のテーマのひとつ「共創の温度を場の外へ伝播させる」は、まさにこの課題を解決する糸口にもつながっていました。
「冷たい共創」「対話に適温」はあるのか。問いから始まった対話
インパクトレポートの紹介の後、最初の問いが投げかけられました。「共創の温度とは何か?」。
有福)良い共創の場には「温度感」があると思います。場の温もりもありますし、一人ひとりの体感の温度もありますね。その熱の源泉はどこにあるのか、私たち自身も改めて振り返りたく、この問いを設定しました。
テーブルに分かれた参加者たちは、それぞれの言葉で「共創の温度」について語り始めました。
「場が温まるって、良い表現ですよね。共創が上手くいくときも温かいと思うのですが、逆に『冷たい共創』は実現可能なのか?と新たな問いが浮かびました。」
「熱量がある方が良いイメージはあるけれど、果たしてそれがいいのか。冷たい共創を想定して比べてみたいですね」
ものづくりに関わる参加者からは、意外な視点が提供されました。
「なにか大きなものをつくる時、たくさんの人が関わりますよね。これは共創と言えると思います。その場が温かいかというと、そうではなくて案外淡々と物事は進行していると感じます。温かくなくても共創は上手くいくということでしょうか?」。
その問いから、テーブルでは「共創」と「協働」「協業」の違いへと対話が広がりました。役割分担がはっきりしていると温度感は必要ないのか。協業は対価をお支払いして業務をお願いすること。あたたかい雰囲気でみんなが対等な立場で話し合い、いいものをつくり上げることが、ここで言っている共創なのではないか。
あるテーブルでは「適温」という言葉が生まれました。「対話がヒートアップしすぎると発言しにくい人がいる。冷静さも大切なのではないかと思います。論理的でなくなってしまうイメージがあるので、熱すぎても冷たすぎてもだめで、対話には適温がある気がしました。」
また、「適温」の話題は、フューチャーセッションズのファシリテーションそのものへの気づきへと重なっていきました。「ぐいぐい対話を押し進めようとはしないですよね」「自然に参加者からぽろぽろ言葉出てくる」という声が上がり、場の温度感と対話の質が深く結びついていることが、参加者自身の口から語られていました。
「真似できない」。パートナーが語る、フューチャーセッションズにしかつくれない場の空気
続いて「フューチャーセッションズのこれまでとこれからの役割と、期待することは?」というテーマで対話が行われました。長年関わりを持つパートナーたちの言葉からは、フューチャーセッションズの個性が浮かび上がりました。
「フューチャセッションズのファシリテーションはとても話しやすい。気づいたら普段発言が少ない人もぽつぽつ発言をするようになっていました。」
「無理に答えを出さなくていいよ、って言ってくださるのはかなり大きいと思います。まずは思うことを話してみましょうというところから始まるので、どんな人も参加しやすいです。『今日は答えを出そう』とゴールが決められていると、自分の発言でそのプロセスを阻害してはいけないと考えてしまいがちなんですよね」
「とあるコンサルティング会社の方に対話の進行をお願いしたことがあるのですが、うまくいきませんでした。議論を時間内にまとめて方向性を決める、というやり方がその時は合っていなかったのだと思います。フューチャーセッションズは答えが出なくても時間をかけて丁寧に話を聞いてくださって。対話の内容を持ち帰って、丁寧に考えて次の対話に向けたまとめを返してくださったので参加者の納得感も高かったように思います」
あるパートナーは、この空気を自社の会議で再現しようとして気づいたことを語りました。
「フューチャーセッションズの方がいないときに、真似して私がファシリテーションしてみようと思ってやってみたのですが、うまくいきませんでした。場の雰囲気も違うし、簡単には真似できないものなのだなと実感しました」
対話に参加していたフューチャーセッションズのメンバーは、この「話しやすさ」の源泉についてこう語りました。
「社内でも『私たちは答えを持ってないから、みんなと答えを探していく。そのプロセスをつくっているんだ』という意識は常に共有しています。ことあるごとに振り返るようにしているので、それがひとつの個性になっているのかもしれません」
この場で初公開。フューチャーセッションズとハーチが合併し、翌日新会社「Artiql」として新出発
対話の中盤、有福から参加者へ向けて、重要な発表がありました。翌6月30日、フューチャーセッションズとハーチ株式会社が合併し、新社名「Artiql(アーティクル)」として新たに出発することを、この場で初めて広く共有しました。
有福)実はフューチャーセッションズとしては今日が最後の共創総会です。ここまでこられたのはみなさんとの関係性のおかげです。これからもこの関係性がベースとなり、社会へインパクトを生み出していきたいと思ったときに、ハーチと一緒になることで、関係がより広がっていくことに非常に魅力を感じています。ハーチの強みのひとつ、メディアという拡張機能が一緒になることによって、より多くの方々へ対話の文化が広がっていくことに期待しています。
ハーチの加藤佑さんからも、合流の経緯と思いが語られました。
加藤さん)人を幸せにするビジネスとは?と、ずっと考えていました。人と人、あるいは、人と自然との関係性が、これからの本当に大切なインフラストラクチャーになると思っています。メディアが果たすべき役割はそれをつくることだと思います。関係性を生み出す手法こそが、まさにフューチャーセッションだなと。今日の対話や、人が集まり言葉を交わしながら少しずつ生まれていく信頼や関係性が、これからのメディアになるのだろうと強く思っています。
新社名「Artiql」には、「記事(Article)」「問い(Question)」「アート(Art)」「循環(Circle)」という意味が込められています。「よき問い」をQ(クエスチョン)という字に刻み、誰もが持つ創造力を引き出し、優しさや価値あるものが巡っていく社会をつくりたいという思いが、この言葉に凝縮されています。
「盆踊り復活」から「共創学会」まで。参加者が「2〜3年後の記事」の未来を描く
合併の発表を受けて、セッションは「新生Artiqlと一緒に起こしたいインパクトは?」というテーマへと移りました。参加者はまず個人でアイデアを書き、共鳴したアイデアを持つ人どうしでグループをつくり、対話を深めます。
そしてユニークなワークが始まりました。各グループが、そのアイデアが実現した未来を想定し、ハーチが運営するメディア「IDEAS FOR GOOD」の記事として書くというものです。未来をすでに起きたこととして記事に書くことで、そのビジョンを具体化し、参加者が「つくりたい未来」を共有する試みでした。共創総会でこのような形式のワークは初めての試みです。
まずグループ内で約40分、対話の時間が設けられました。自分がやりたいことを持ち寄ってできたチームだからこそ、話し合いは自然と熱を帯びました。あるテーブルでは、食と対話をかけ合わせた場づくりについて、それぞれの実践から言葉が次々と出てきました。「考えるより感じることが大事なのでは」「美味しいものが環境にいい、まずはそこが入り口で良いのでは」。異なる立場の参加者が、問いを重ねるうちに「それぞれの描く未来は同じことを目指しているのではないか」と気づく場面もありました。
対話を経て、今度は模造紙に絵と文章で記事を書く作業へ。自分が数年後の未来の人間になりきって、「こんなインパクトが生まれた」と書き記していきます。ペンを手に取り、絵を描き、見出しを考える。ああでもない、こうでもないと手を動かしながら、時折笑い声も交じります。自分たちが本当にやりたいことだからこそ、どのテーブルも活き活きとした様子でした。言葉だけで話していたときより、書いて絵にするうちに「こういうことが言いたかったのか」と輪郭が見えてくる瞬間もあったようです。
各チームの発表からは、多彩なビジョンが飛び出しました。
「対話型の盆踊り:小さな町から始まる新しい日本のコミュニティの形」
とある地域でリタイアした父親をはじめとしたメンバーが子どもを含めて地域の盆踊りを復活させた実話をもとに、対話から始まる地域再生を描きました。「子どもがやると、親もついてくる。おじいちゃんたちも元気になる。そういうところの共創によって良い循環が生まれると思います」
「AI時代に一番価値があるのは、問いを立てる力だった」
フューチャーセッションズが培ってきた「問いをつくる力」のノウハウを教育プログラムとして体系化し、ハーチとの共創事業として子どもから大人までを対象に展開する未来を描きました。
「2030年、国の施策はすべて国民が考え、国が予算をつける日本へ」
産官学民の「民ファースト」を実現するには?という問いから出発し、フランスに実在する住民参加型の予算制度にヒントを得て、市民が自ら考え、Artiqlがその声を発信・実装していく未来を描きました。「国のことを国民ができるようにしよう。その時に寄り添うのがArtiql」という言葉が語られました。
「対話展を鎌倉で開催」
対話によって何が生まれるかをまだ知らない人々に向けて、対話の事例をカテゴライズして展示する場を鎌倉で開くというアイデア。「1年後、ぜひやりませんか?」と現実味を帯びた提案がなされました。
「2027年、歴史ある寺院にて共創学会が開催」
日本の仏教的思想、中道や余白の感覚の中に共創の本質があると見て、「日本的な共創の型」を学術的に問い直す場の創設を提案しました。
「アーティクルサステナビリティフードフェス(ASFF)第3回、能登で開催」
食で笑顔をつくるというコンセプトのもと、地域の生産者と対話しながら料理をつくり、地域の食材や食のストーリーを体で感じる大宴会のイベントを描きました。第1回はすでに2026年に開催済みという設定で、「おいしい」を共有するという入り口から、食のサステナビリティについて考えることを大切にするというアイデアが込められていました。
「元気玉ファンド:共創型教育基金の創設」
子どもが自分の可能性を十分に広げられないまま進路を選ぶ現状への問いから生まれたアイデアです。「親が子どもだけ送り出して、『あとはよろしく』禁止!」をルールに、親子が一緒にプロや大人と学び、体験し、時には失敗もする。共創型の教育基金によって、社会課題の解決に挑戦する文化をつくりたいという未来を描きました。
「ジェネラティブセッションにより、シン・社会人爆増」
セッションの記録をAIで活用し、その場に参加できなかった人が後から仮想的にセッションに参加できる仕組みを提案。「セッションの人集めで苦労されている方も多いと思いますが、それがなくなります」という言葉は、参加者の胸にも響いていました。対話をデジタルで拡張する可能性を示しました。
「プロジェクトの影の功労者が評価される社会へ」
最終的な成果を出した人だけが評価されがちな現状への問いから生まれたアイデア。「最初に種をまいた人や雑草をぬいた人が取り上げられない」という課題に対し、プロジェクトに関わった全メンバーの貢献が、映画のエンドクレジットのように可視化される仕組みを提案しました。AIの議事録などでプロセス全体をログに残すことで、陰の功労者が後から追えるようになり、報われる文化が根付いていく。「花形ポジションじゃなくても、土台で頑張れたら評価してもらえるなら、いろんなところで活躍できる人間が増える」という言葉が印象的でした。
加藤さんは各チームの発表を聞きながら、こう語りました。
加藤さん)これまでの記事では、誰かが何かに取り組んだ結果を取材し、広げるということをやってきました。けれど、そもそも自分たちが欲しい未来、望む未来を自分たちでつくっていいわけですよね。先にそれを記事というかたちでピン止めして、実現に向けてみんなで一緒に共創する。記事の公開が5年後だとしたら、5年後に答え合わせする。未来を作るプロセスそのものがメディアになり得るのではと思いました。こういったフォーマットこそが、これからは大きな役割を果たすのだと感じました。
フューチャーセッションズの筧も、プロトタイプ発表を受けてこう語りました。
筧)共創においては、イエスノーですぐ答えを出すことよりも、グレーゾーン・曖昧・余白が大切だと感じています。すぐに結論を出さずに対話を重ねることで、結果的により良い関係性やアウトプットが生まれている、というのが共創の本質なのではないかと思います。曖昧であることも尊重する日本的な共創の型を、もっと見える化して発信していくべきではないか、という話があったのが印象的でした。
普段は出会わない人たちが、それぞれの場所から「共創の温度」を語る
プロトタイプ発表の後、会場の中央に数脚の椅子が置かれました。「フィッシュボウル」と呼ばれる手法です。話したい人が中央の席に座り、全体に向けて語る。1席だけ空けておき、話を聞いて加わりたい人が自由に入れ替わる。セッションの締めくくりに、参加者がそれぞれの言葉でこの日を振り返りました。
フューチャーセッションズと10数年の付き合いがあり、ハーチとも長く関わってきたというAさんは、「加藤さんと有福さんたちが合流するなんて、夢にも思ってなかった。今日はすごく胸がワクワクしています」と語りました。
共創施設の運営経験を持つBさんは、率直な課題感を語りました。
Bさん)知見者を集めてセッションを開催すると、人は集まるのですが、なかなか現実的な共創に結びついていないことを課題に感じていて。今日もみなさんにこの悩みを話したのですが、全く違う業界の方にも、同じような課題があると分かり勇気をもらえました。自分たちだけでやろうとせず、共創のプロに頼ることも大切だと改めて気づくことができました。
印象的な語り手の一人は、普段はなかなか外の対話の場に出てくることがないというCさんでした。久しぶりに外の世界に出てきたと笑いながら自己紹介し、こう続けました。
Cさん)決まったコミュニティの中だとどうしても思考が固まってしまう。でも、今日はすごくいろんな目線をいただけたので、凝り固まった思考から解放されたのが一番嬉しかったことです。日本人特有のイエスかノーかではなくて、グレーを残す思考のあり方を、今日、新しい共創の定義として見つけることができました。
長年、大規模な組織の中でシステム変革に取り組んできたというDさんは、フューチャーセッションズとの関わりを語りました。
Dさん)頭が固くなっている中で、縦割り化した組織をつなぐときには、最初の問いにあったように温度を上げることが必要で。例えば、犬好きと猫好きが仲間になるためには、『動物好きだよね』というところまでいったん温度を上げることで、同じベクトルを持つということに似た経験をフューチャーセッションの中で体験しました。そしてフューチャーセッションズのノウハウと、そこにハーチさんのノウハウを組み合わせさると日本はより良い社会になるのではないかという可能性を感じた一日でした。
2012年の独立のきっかけがフューチャーセッションズのセッションだったというEさんは、「これほど世の中が分断している中で、対話は本当に重要になっている」と語りながら、同時に率直な問いも投げかけました。
Eさん)対話というものをどう継続して広げていくのか、私も課題として持っているのでその解を新生Artiqlと一緒に見つけていきたいと思います。
「フューチャーセッションズの方法論というのは、さまざまなレイヤーの課題を解決できると思います。さまざまなテーマの対話があちこちで行われることで、あらゆる社会課題に一気通貫でつながっていく。全く違うテーマのように見える課題も、実は発想や解決に向けたプロセスを『共創』することで解決できるのかもしれないと感じました」という声も会場から上がりました。今日の9つのプロトタイプが、分野も規模も異なりながら、どれも「問いを起点とした対話から何かが生まれる」という構造を共有していたことが、その言葉を裏付けていました。
新会社を、同じ食材で各チームが多様な形に表現
懇親会では、さらにユニークな試みが待っていました。フードデザイン会社・honshokuの平井さんのディレクション、Foodist Link株式会社の髙田さんの調理により、美しく並べられた食材を使い、グループごとに「Artiqlという新会社の世界観」を料理の盛り付けで表現するというワークです。ロゴもまだ完成していない、生まれたばかりの会社名を、言葉ではなく食材で解釈するという問いかけでした。
有福)「Artiqlは、まだ無色透明。なので、みなさんと一緒に色をつけてみたいなと思いこの企画を組み込みました」
なじみの料理だが、意外な食材の組み合わせでつくられた「共創的な食材」がたくさん用意された。厚揚げをオリーブオイルでソテーしてトマトと味噌で仕上げるなど、異なる文化や素材を組み合わせたメニューが並びました。
「多様性と可能性」「さまざまな道の先にある問い」「個の共創」「無限大」。同じ食材から、チームごとに全く異なるテーマと盛り付けが生まれました。「同じ食材で、こんなに表現とキーワードが違うというのは、まさに共創の面白いところ!」という声もあがり、食そのものが対話の媒介となった時間でした。
答えではなく「問いの記事」を持ち帰った、フューチャーセッションズ最後の共創総会
今回の共創総会は、これまでの5回と構造的に異なる場でした。インパクトレポートという「14年間の記録」を手元に置き、過去を振り返りながら、未来の問いを共につくりました。そして当日は、翌日からの新たな出発を参加者と共有する場でもありました。
普段は共創の場に出てくることの少ない参加者、組織変革の実践者、創業当初からのパートナー、今日始めて共創の場に来た参加者など、同じ場に集った48名の背景は、それぞれ全く異なっていました。それでも、各チームが記事として書いた「未来」には、答えではなく問いを起点に、対話を通じて、関係性の中から何かが生まれていくプロセスが共通して存在していました。
有福は最後にこう語りました。
有福)半日という長い時間をかけて、私たちのことを一生懸命考えてくださり、本当にありがとうございます。この時間は私たちのためだけではなく、本日参加された方々との大切な時間です。今日の共創で生まれたアイデアによって、社会にインパクトを起こしていけると信じています。私たちもそこにどう関われるのか、これからもArtiqlとしてバージョンアップさせた共創総会を通して体現していきたいと思います。
共創の温度は、その場にのみ存在するものではなく、この日、参加者それぞれが持ち帰った「問いの記事」が誰かの手に渡ることで、また別の場所で温度を生み出すのかもしれません。次回の共創総会は、新生Artiqlとして、2026年12月頃の開催を予定しています。
【関連するプロジェクトで、他の視点ものぞいてみませんか?】
◾️過去の共創総会




